おふくろの尺はなぜ長い?

私の幼少時の度量衡の尺貫法は、現在では変わってメートル法が使われる。長さはメートル、質量はキログラム、時間は秒を基本とする十進法の度量衡の単位を経て国際単位系に発展。ところで、幼い頃、大工さんの仕事を見ていて、切り捨てられた板や細い木を貰って遊んでいました。ある時、大工さんに「お母さんに頼んで1尺の長さに切って貰って来なさい」と言われて、細い木をおふくろのものさしを借りて1尺の長さに切って貰ったものを大工さんに見せたら、「ケンちゃん、これは鯨尺(くじらじゃく)だよ!」と言われた。1尺に「鯨尺」と「曲尺(かねじゃく)」という二つの長さの違いがある事を初めて知った。おふくろが裁縫の時使うのは鯨尺で、大工さん達が使う尺は曲尺だという事を知った。曲尺の1尺は約30.3?。鯨尺の1尺は曲尺の1尺2寸5分で約37.8?にあたる。畳の寸法にも京間(きょうま)と田舎間(いなかま)の違いがある。京間とは曲尺の6尺5寸(2メートル弱)を1間(いっけん)とした住宅・畳の寸法で、主として関東地方で使われる田舎間(6尺を1間とする)に対して言われる。最近の住宅の間取りで、6畳間とされる部屋が古い家の6畳間に比べて狭いのは、この違いによる。最近では田舎間が多く使われるようになったのである。いつの間にか、生活の中でのいろいろな基準が変わって、どれが正しい基準なのか?・・・若い頃、アメリカでハイウェイを車で走ってスピード制限40という数字を見て、日本の道路に比べてまっすぐな広い巾の道路に時速40?とは!「どうなってんの?」と思ったが、40?ではなくて40マイルだったのです。(マイルはヤード ポンド法の距離の単位、約1.6?)
次回は「不思議な七五三」 

2017年01月11日